東京御三家(開成 麻布 武蔵)のレベル
東京の中学受験において『御三家』と呼ばれている学校があります。
これは男子校では『開成中学校』『麻布中学校』『武蔵中学校』の3つのことを指しています。
この3校は、東京大学への高い合格率を誇る難関校として、また、歴史や伝統のブランド力のある学校として、受験生の根強い人気を集めています。
では、御三家とはどのような学校なのでしょうか?
開成中学は、明治4年に設立されました。
質実剛健を旨とし、生徒の自主性や責任を尊重した教育方針に特徴があります。
東京大学へは全国一位の進学率を誇り、そのほかの有名大学へも多数の合格者を出しています。
麻布中学は明治28年に設立され、自由闊達な校風に特徴がある学校です。
学習においては『書くこと』に重点が置かれ、レポート課題が出されたり、卒論など論文を書く課題も多くあります。
また、入試においても国語や社会を始め、文章力が求められるところに特色があります。
武蔵中学は大正11年に創立した学校で、自由や自主性を重んじる校風から制服などがありません。
また、野外調査や体験学習が奨励されており、学校から旅費等の援助を受けることができます。
御三家の中でも、広報やグローバルな人材教育に力を入れたことで、最近人気を高めているのが武蔵です。
受験バブルの崩壊が指摘される中、受験者数は昨年より120名以上増え、首都圏の中学の中でも最も人気の増加が目立っています。
しかし、これらの学校はどこも偏差値が70以上と総じて高く、募集人数も160名~300名程度なっています。
また、麻布と武蔵は高校での人員募集をしないことからも、ごく狭き門だと言えるでしょう。
[執筆者] Y.K(33歳)
都内や静岡、長野などで家庭教師、塾講師をやっていました。(静岡の家庭教師)